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2005年6月6日佐賀新聞朝刊1頁より

佐賀県社会福祉協議会が中心となって、県民災害ボランティアセンターを設立しようという動きがあるようだ。

県内は、昨年の竜巻災害、台風、今年の地震と、災害が起きない土地柄だという認識を覆すように、災害が相次いでいる。

そこで、災害ボランティアを組織しようという動きだ。

そういった災害時に機能する組織を作らないとならないと分かっていたにも関わらず、これまでなかなか腰があがらなかった。でも昨年相次いだ災害から得た教訓として、いちはやく災害ボランティアを組織しないとならないという機運が上がっている。

災害ボランティアについては、苦い経験がある。
私は阪神大震災のときに佐賀県社協が組織するボランティア団体の一員として神戸に行った。

その経験を佐賀でも活かさないとと思い、佐賀市内で災害ボランティア団体のHASSの代表にもなっている。（現在休止中。）

※活動を休止しているのは、様々な理由があり、活動再開の目処は立っていない。それでも言い訳がましくいうが、先の九州西方沖地震のときは、地震発生から30分後にはアイスクエアの4階に急行し、駆けつけていた佐賀市の職員と情報交換したり、このブログでも地震の状況を伝えるなどできることはやっている。

災害ボランティアというのは、難しい。なにが難しいかというと、普段の活動に魅力がないので、活動に参加する人も多くなく、活動自体が続かない。

ほんとうは、県外の災害ボランティアとも連携をとって、佐賀県だけでは培うことのできないノウハウを培ったりしながら、いざというときのために備える必要があるんだろうけど。そこまで自由に動けるボランティアは少ないし、組織の経済基盤も弱い。

そういうことやらなにやらが重なって、災害ボランティアは私の団体をはじめ、根付かなかった。

ただ、今度の動きはある意味で最大のチャンスかもしれない。災害への関心が高い今、一気にボランティア登録を進めれば、なんとか形にはなるような気がする。

私が佐賀に戻ってきた時と大きく違うのは、携帯電話やPCの普及によって、情報伝達の整備ができているとこだ。普段の活動にも、メーリングリストや、ブログサイト、携帯メールなどを使って、いろいろな情報交流ができるように場をつくっておけばいいと思う。

そういうゆるやかなネットワークを作っておくことが、いざというときに助けになるのである。