【今日の1冊(文学)】異邦人(カミュ)
2011年06月16日
なみログ at 09:07 | 今日の1冊
今日の1冊は、アルベールカミュの『異邦人』。
異邦人は本棚に二冊あった。。
さて、異邦人である。
<不条理>の殺人を冒してしまったとされるムルソー。ムルソーの人間性は、それまでの価値観にはない、非認知の人間として描かれたと解釈されているようだが、芸術の持つ<既存の価値観を脅かす>ものとしての人物像を創造することに成功したカミュの試みには敬服する。
果たして文学とはなにかと問われたときに、それはいくつも答えはあるし、間違った答えがあるのかどうかさえ疑わしいが、文学の持つ力に、新しい人間像や知らなかった価値観を描き出し、世に問うていくという力を期待するのであれば、カミュの『異邦人』はそういう文学としては最高峰の文学<であった>のかもしれない。
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