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1961年9月発行の川副町広報より

2005年10月08日

 なみログ at 15:35 | 社会
2005年10月8日(土)佐賀新聞朝刊1頁「有明抄」より

1面の下にある有明抄。

今日の有明抄は、1961年9月発行の川副町広報に掲載されていた、「馬場〇〇君の美学」という一文について書かれている。(〇〇は個人名なので伏せた)

話は次のとおりだ。

1961年の前年に川副中を卒業した馬場さんが集団就職で東京に行ったあと、母校の川副中は新校舎になる計画があったが、新校舎建設資金が足りなかった。
そのことを知った馬場さんは自分の給料から、なんと都合5千5百円を、その当時の校長先生であった副島校長先生に送金してきたというもの。千円を5回。五百円を1回。
安月給の中から給料の1/3、1/4を定期的に送金してきたという。

広報を読んだ有明抄の執筆者も、読みながら目頭が熱くなってきたと書いてある。

その馬場さんもその後の消息は知れず、今年はちょうど還暦になられているはずである、とコラムは締めくくってある。

集団就職にしても、都会への大学進学にしても、当時といまでは若者の置かれた立場や気持ちも、隔世の感があるんだろうなと思う。

作家の五木寛之氏のエッセイに以下のような一文があったことを思い出した。

「…私は思う。どんな受験生が私は好きか。
 それは数枚の一万円札を用意するために、見得も恥も捨てて駆け回った父親の涙を知っていて、あえて上昇志向を心に抱き大学へ進もうとする青年であり、自分が家庭を犠牲にし、兄弟の前途をふさいで、彼らの絶望の上に自分の希望を打ちたてようとしているのを痛いほど知っている高校生が好きだ。」 (五木寛之著 風に吹かれて より)


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