大江健三郎の『飼育』
2010年10月19日
なみログ at 18:14 | 文学
大江健三郎の芥川賞受賞作である、『飼育』。
太平洋戦争末期、黒人米兵を乗せた飛行機が山奥の村に墜落。乗っていた黒人兵を一時的に村に拘束することに。
食事係りとして黒人兵と接することになった僕は、おとなしい黒人兵の足かせをはずし、地下室から連れ出して村を散歩させたりする。村人もそのような黒人兵と子供たちの関わりについて、自然な光景として受け止め始める。
しかし・・・
というような内容。
とてもいい小説だった。主人公の<僕>が、非日常のひと夏の経験を経て、大人に成長する過程が、よく描けている。
読み直してみると、黒人捕虜のうんぬんより、僕の成長物語として読んだ。
それと、<書記>というあだ名の役所の男。かれと<僕>との関係は、よく描けている。
<書記>という男の存在と、その最期。
大江健三郎の意図は一体なんだったのだろうか?
太平洋戦争末期、黒人米兵を乗せた飛行機が山奥の村に墜落。乗っていた黒人兵を一時的に村に拘束することに。
食事係りとして黒人兵と接することになった僕は、おとなしい黒人兵の足かせをはずし、地下室から連れ出して村を散歩させたりする。村人もそのような黒人兵と子供たちの関わりについて、自然な光景として受け止め始める。
しかし・・・
というような内容。
とてもいい小説だった。主人公の<僕>が、非日常のひと夏の経験を経て、大人に成長する過程が、よく描けている。
読み直してみると、黒人捕虜のうんぬんより、僕の成長物語として読んだ。
それと、<書記>というあだ名の役所の男。かれと<僕>との関係は、よく描けている。
<書記>という男の存在と、その最期。
大江健三郎の意図は一体なんだったのだろうか?