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佐賀文学

2011年05月25日

 なみログ at 23:19 | 文学
越したばかりの東京駒込のマンションに、佐賀文学の主宰であるS氏より『佐賀文学』の最新号が贈られてきた。

『佐賀文学』とは、佐賀の郷土の文学同人で構成する文学団体(昔は結社っていったりしたんだな)が、定期的に出す機関誌で、小説、詩、随筆のカテゴリから成る文芸雑誌だ。

まったく思いもよらない残念な号になってしまったが、最新号は、佐賀文学の事務局を勤めていたM氏の追悼特集となってしまった。

Mさんは学校の校長までになった方で、佐賀文学に籍を置いたのは2002年くらいからであった。ちょうど『佐賀文学短編小説集2002』というアンソロジーを出した年で、Mさんの小説も活字になっている。

その後、Mさんは、『赤い雪』という作品で、佐賀県文学賞で一席を受賞されたのだけど、その『赤い雪』という小説は、ぼくが数年読んできた佐賀県文学賞の小説の中では、一番に評価している小説だ。あるところにも書いたことがあるけれど、筋といい、骨太の文章といい、前へ前へと進む推進力といい、深い哀しみが待っている最後といい、読み終わったあとに、読んでよかったと、心から思える作品だ。
2006年度の佐賀県文学賞の作品集の中にあるので、読んでみてください。

(なおご存知の方も多くいるようだが、『赤い雪』は、四十数年前の豪雪が降った日に、遭難した小学生たちを助けるために、自らの命も亡くした富士町の中村先生をモデルにした小説である)

僕自身は、『佐賀文学』に在籍していたのは、25歳の頃から35歳くらいまでで、後半はほとんど例会にも出席をしなくなってしまい、退会についてもちゃんとした退会届も出さずに退会してしまった身分なので、いまさらMさんの訃報に接して、なんとお悔やみを申し上げていいのか、在籍時の生意気、無礼をお詫びし、ご冥福をお祈りしたいと思う。

僕にとって、Mさんの思い出といえば、

『みなさん、熱心に書かれていますよ』

(待っていますよの意)

という手紙を、数年前にもらった記憶があるのが、最後である。

※かならず、戻ることだけは、心に決めていますので、ご安心くださいね。






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