【今日の1冊(文学)】十九歳の地図(中上健次)
2011年06月11日
なみログ at 23:44 | 今日の1冊
今日の1冊は、中上健次の初期の代表作である、十九歳の地図だ。
僕たちの世代(ちょっと上も)は、尾崎豊の「十七歳の地図」という歌が思い浮かぶ人が多いと思う。
ウィキペディアによると、中上健次のこの小説からタイトルを得たということが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%83%E6%AD%B3%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9B%B3_(%E6%9B%B2)
僕は、大学生のときにこの小説と出会った。僕の場合は、その頃坂口安吾を本屋に売っているものは、かたっぱしから読んでいて、そろそろ別の作家となったときに、たまたま中上健次のこの本を手に取ったような記憶がある。
その後、中上健次を中心として世代を一つさかのぼると大江健三郎、一つ進むと村上龍という具合に、中上健次の文学との出会いは、この現代文学の一つの潮流を知るきっかけになった。
この小説は十代後半。高校生でも中学生でもいい。高校生のときに中上健次文学との対話ができるのであれば、それはとても素晴らしい体験だと思う。
生き方についてあれこれ考えすぎると、将来は心配になるけど(笑)
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